リップの選び方|唇が乾燥しやすい3つの理由と、薬用・UV・スクラブの使い分け【2026】

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リップの選び方|唇が乾燥しやすい3つの理由と、薬用・UV・スクラブの使い分け【2026】

唇が乾燥しやすい理由から、化粧品・医薬部外品・医薬品リップの違い、成分の見方、悩み別の選び方、朝夜の使い分けまで美容図鑑編集部が整理。セルフチェック付き。

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朝、鏡の前で口紅を塗ろうとしたら、唇の皮がめくれていて色がまだらに乗る。そんな日、ありませんか?秋に入って空気が乾いてくると、リップを塗り直してもすぐカサつくと感じる人は多いですよね。

実は、唇の乾燥は「塗る量が足りない」ことだけが原因ではありません。唇はもともと、顔の皮膚よりうるおいを保ちにくい構造をしています。そのうえ「舐める」「刺激になりうる成分を重ねる」「こすりすぎる」といった習慣が、荒れを長引かせる方向に働きます。

リップの選び方は、この構造と習慣を知っているかどうかで大きく変わります。この記事では、わたしたち美容図鑑編集部が、唇が乾燥しやすい理由、化粧品・医薬部外品・医薬品の表示区分の違い、成分表示の読み方、悩みタイプ別の選び方、そして朝と夜の使い分けまでを順番にまとめました。途中に「いまの唇の状態」を判定できるセルフチェックも用意しています。

この記事の要点
・唇は頬などに比べて皮脂腺・汗腺が少なく角層も薄いとされ、乾燥しやすい部位
・リップの選び方の軸は「化粧品か、医薬部外品(薬用)・医薬品か」「UVカット機能の有無」「刺激になりうる成分」の3つ
・米国皮膚科学会は、刺激の少ないリップを1日数回と就寝前に塗ること、屋外ではSPF30以上を使うこと、唇を舐めないことをすすめている
・皮むけやひび割れ、痛みがあるときはスクラブを使わない。症状が続くときは皮膚科へ
  1. 唇が乾燥しやすい理由|リップケアの基本は構造を知ること
    1. 理由1:皮脂腺・汗腺がほとんどない
    2. 理由2:角質層が薄く、外からの影響を受けやすい
    3. 理由3:生活習慣や環境が乾燥を後押しする
  2. いまの唇はどの状態?8項目セルフチェック
  3. リップケアでできること|化粧品が名乗れる7つの効能
    1. 化粧品・医薬部外品・医薬品の違いを比較表で整理
    2. UVリップは紫外線から唇を守る
  4. 成分表示の読み方|リップに使われる主な成分の役割
    1. 保護・保湿系の成分
    2. 紫外線対策の成分
    3. 刺激になりうる成分
  5. リップの選び方と始め方|3ステップで迷わない
    1. ステップ1:唇の状態に合わせて「化粧品」か「薬用・医薬品」かを決める
    2. ステップ2:日中に使うならSPF表示をチェックする
    3. ステップ3:スクラブは「スペシャルケア」として足す
  6. 悩み別ガイド|5つのタイプ別おすすめの選び方
    1. タイプ1:夕方になるとカサつく「乾燥予防タイプ」
    2. タイプ2:外にいる時間が長い「日差し対策タイプ」
    3. タイプ3:しみる・ヒリつく「敏感タイプ」
    4. タイプ4:皮むけ・ひび割れがある「荒れ進行タイプ」
    5. タイプ5:口紅の発色を良くしたい「メイク重視タイプ」
  7. 朝・昼・夜のリップケアタイムテーブル
    1. スクラブを使う日の手順フロー
  8. リップを使うときに気をつけること
    1. 舐め癖は荒れの悪循環の入口
    2. 口紅・グロスで荒れる「接触性口唇炎」
  9. リップの選び方に関するよくある疑問
    1. 唇はなぜ顔より乾燥しやすいのですか?
    2. 化粧品のリップと薬用リップの違いは?
    3. UVリップのSPFはどれくらい必要ですか?
    4. リップスクラブは毎日使ってもいいですか?
    5. 唇を舐める癖があるとどうなりますか?
    6. スーッとするリップがしみるのはなぜ?
    7. 寝る前はたっぷり塗ったほうがいいですか?
    8. 色付きリップや口紅だけでケアになりますか?
  10. まとめ|リップの選び方は「唇の状態」から決める
    1. この記事で紹介したおすすめアイテム

唇が乾燥しやすい理由|リップケアの基本は構造を知ること

唇は皮脂による保護膜ができにくく、角質層も薄い部位です。リップケアとは、この「自分で守る力が弱い部位」を外から補うケアのこと。まずはその構造と、乾燥を後押しする生活要因を押さえておきましょう。

理由1:皮脂腺・汗腺がほとんどない

顔の皮膚は、皮脂と汗が混ざった「皮脂膜(肌の表面を覆う天然の保護膜)」で水分の蒸発を抑えています。一方、唇の赤い部分(赤唇部)には皮脂腺や汗腺がほとんどないとされ、この保護膜を自力でつくりにくい構造です。

保護膜がないため、空気が乾けばそのまま水分が逃げていきます。秋冬に唇から荒れ始めるのは、構造上ごく自然なことです。「自分の唇が特別弱い」と考える必要はなく、外から膜をつくって補うのが基本になります。

理由2:角質層が薄く、外からの影響を受けやすい

唇は頬などに比べて角層が薄いとされ、外からの刺激や乾燥の影響を受けやすい部位です。血管が透けて見えるため赤く見えるのも、この薄さが関係しています。ターンオーバー(皮膚が生まれ変わる周期)も顔より速いといわれますが、具体的な日数は情報源によって幅があるため、本記事では数値を明記していません。

理由3:生活習慣や環境が乾燥を後押しする

構造上の弱さに、日々の習慣が重なることで荒れが長引きます。わたしたちが読者から相談を受けることが多いのは、次のようなパターンです。

  • 唇を舐める・噛む:唾液が蒸発するときに水分を奪い、かえって乾燥が進みやすくなります(詳しくは後述)
  • 空調の効いた室内に長時間いる:暖房や冷房で湿度が下がると、保護膜のない唇から水分が逃げやすくなります
  • 口呼吸:口を開けて呼吸していると、唇の表面が常に空気にさらされます
  • こすって落とす:マスクの摩擦、ティッシュで強く拭く、クレンジングでこする行為は、薄い角層に負担をかけます
  • 刺激を感じる製品を使い続ける:しみる・ヒリつくと感じながら同じリップを重ねると、荒れが落ち着きにくくなります

リップを変える前に、まずこうした習慣を1つでも減らせないか見直すことが、遠回りに見えていちばん確実なケアです。

いまの唇はどの状態?8項目セルフチェック

リップ選びで失敗しやすいのは、唇の状態に合わない製品を選んでしまうケースです。当てはまる項目にチェックを入れてみてください。医療的な診断ではなく、選び方の方向性を決めるための目安です。

No. チェック項目 該当したら
1 夕方になると唇がつっぱる・カサつく A
2 口紅を塗ると縦ジワに色が溜まる A
3 屋外にいる時間が1日1時間以上ある B
4 皮が白く浮いて、めくれている C
5 リップを塗るとしみる・ヒリヒリする C
6 気づくと唇を舐めている C
7 唇の輪郭の外側まで赤い・かゆい D
8 ひび割れや出血、腫れが数日以上続いている D
  • Aが中心:乾燥予防の段階。保護膜をつくる化粧品リップや薬用リップのこまめな塗り直しで対応しやすい状態です
  • Bがある:日中はSPF表示のあるリップを選択肢に入れましょう
  • Cがある:刺激に敏感になっている可能性があります。清涼感成分や香料を含まない、シンプルな処方を優先し、スクラブは控えます
  • Dがある:セルフケアの範囲を超えている可能性があります。リップを重ねる前に皮膚科への相談を検討してください

リップケアでできること|化粧品が名乗れる7つの効能

リップケアで期待できることは、医薬品医療機器等法(薬機法)のルールで決まっています。化粧品のリップが表示できる効能は、厚生労働省が定める「化粧品の効能の範囲」のうち口唇に関する項目です。

「口唇の荒れを防ぐ。」「口唇のキメを整える。」「口唇にうるおいを与える。」「口唇をすこやかにする。」「口唇を保護する。口唇の乾燥を防ぐ。」「口唇の乾燥によるカサツキを防ぐ。」「口唇を滑らかにする。」
出典: 厚生労働省「化粧品の効能の範囲」

口唇について明記された効能はこの範囲です。UV機能のある化粧品には、別項目の「日やけを防ぐ」という表示もあります。いずれも荒れた唇の治療や修復を意味しません。「うるおいを与える」「保護する」といった表現は、あくまで乾燥や荒れを防ぐための機能だと理解しておくと、製品への期待値を正しく設定できます。

化粧品・医薬部外品・医薬品の違いを比較表で整理

「薬用」と書かれたリップには、医薬部外品と医薬品の2種類があります。パッケージや公式サイトの表示区分を確認すると、期待できる効能の範囲が変わります。3つの区分を並べると次のとおりです。

区分 表示できる範囲の考え方 代表的な配合成分の例 向いている状態 選ぶときの注意
化粧品 荒れ・乾燥を防ぐ、うるおいを与える、保護するなど(上記の範囲) ワセリン、シア脂、ジメチコン、植物油など 乾燥予防、日常の保護 香料・清涼感成分の有無を確認
医薬部外品(薬用リップ) 承認された有効成分による、荒れ・乾燥・ひび割れを防ぐなどの効能 L-メントール、dl-カンフル 等 荒れやすい季節の予防的なケア 清涼感成分がしみる場合がある
第3類医薬品(メディカルリップ等) 口唇のひびわれ・ただれ・口唇炎・口角炎の治療を目的に承認 アラントイン、グリチルレチン酸、トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)等 すでに荒れが出ているとき 用法・用量を守る。改善しなければ使用を中止し相談

成分名だけでは効能は判断できません。医薬部外品は「防ぐ・整える・保護する」までの表示にとどまりますが、第3類医薬品は「荒れた唇の治療」を目的に承認されています。医薬品は用法・用量が決められており、製品の添付文書に記載された期間使用しても改善しない場合は使用を中止し、医師・薬剤師・登録販売者に相談してください。パッケージの「医薬部外品」「第◯類医薬品」の表示を確認するのが、いちばん簡単な判断材料です。

UVリップは紫外線から唇を守る

唇も紫外線によって日焼けなどの影響を受けるとされています。米国皮膚科学会(AAD)は、荒れた唇のケアとして、刺激の少ないリップをこまめに塗ること、屋外で過ごすときはSPF30以上のリップを選ぶことをすすめています。

Apply a non-irritating lip balm (or lip moisturizer) several times a day and before going to bed.
(刺激の少ないリップクリームを1日に数回、そして就寝前に塗りましょう。)
出典: American Academy of Dermatology「7 dermatologists’ tips for healing dry, chapped lips」

顔の日焼け止めの塗り直しについては、メイクの上からの日焼け止めガイドで詳しくまとめています。

成分表示の読み方|リップに使われる主な成分の役割

リップの成分表示は短い分、ひとつひとつの成分の影響が出やすいのが特徴です。ここでは代表的な成分を「保護・保湿」「紫外線対策」「刺激になりうる」の3つの役割に分けて解説します。どれが良い・悪いではなく、唇の状態との相性で考えるのがポイントです。

保護・保湿系の成分

成分(表示名) 主な役割 相性のメモ
ワセリン 唇の表面に膜をつくり、水分の蒸発を防ぐ 香りや清涼感がなく、敏感な時期にも選ばれやすい。ベタつきが気になる場合は夜用に
シア脂(シアバター) 油分で表面をやわらかく保護する 体温でなじみやすく、スティックの伸びを良くする目的でも配合される
ジメチコン シリコーンの一種。なめらかな膜で表面を覆う ベタつきが少なく、日中や口紅の下地に使いやすい
セラミド類 角層の水分保持に関わる成分 保護系の油分と組み合わせて配合されることが多い
ヒマシ油 油分で保護し、ツヤを与える 口紅やグロスにもよく使われる基剤

AADは、唇のケアに適した成分としてヒマシ油、セラミド、ジメチコン、ワセリン(petrolatum)、シアバター、ミネラルオイルなどを挙げています。これらはいずれも「うるおいを閉じ込める膜をつくる」方向の成分で、皮脂膜をつくれない唇の弱点を補う働きをします。

紫外線対策の成分

UVリップに配合される紫外線防御成分は、大きく「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」に分かれます。酸化亜鉛や酸化チタンは散乱剤に分類され、AADも日焼け対策のための成分として挙げています。一方、吸収剤の一部(オクチノキサート=メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オキシベンゾンなど)について、AADは荒れた唇には避けたい成分のリストに含めています。唇が敏感な時期は、散乱剤ベースの製品を検討したり、UVリップと夜用の保湿リップを分けたりするのもひとつの方法です。

刺激になりうる成分

次の成分は、製品の使用感を良くしたり角質をやわらげたりする目的で配合されますが、荒れて敏感になった唇では刺激に感じることがあります。

  • L-メントール、dl-カンフル:清涼感を与える成分。薬用リップに多く、スーッとする使い心地が好きな人もいる一方、しみる原因になることがあります
  • 香料・フレーバー:香りや味をつける成分。人によっては刺激やかぶれの原因になりえます
  • サリチル酸:角質をやわらげる成分。皮むけがあるときは刺激になる場合があります
  • ラノリン:保湿力のある油分ですが、人によってはアレルギーの原因になることが知られています

AADは、荒れた唇に避けたい成分としてカンフル、ユーカリ、フレーバー、香料、ラノリン、メントール、オクチノキサート・オキシベンゾン、フェノール、没食子酸プロピル、サリチル酸を挙げ、さらに「しみる・ヒリヒリする・ピリピリする製品は使わないこと」をすすめています。ただし、これらの成分が誰にとっても合わないわけではありません。違和感がない人は使ってかまいませんが、しみたら中止する、という判断基準を持っておくと安心です。

リップの選び方と始め方|3ステップで迷わない

リップの選び方は「今の唇の状態」で決めるのが近道です。価格やパッケージではなく、次の3ステップで絞り込んでください。

ステップ1:唇の状態に合わせて「化粧品」か「薬用・医薬品」かを決める

乾燥予防だけなら、唇に合う保護用の化粧品リップで十分です。皮むけやヒリつきがある場合は、刺激になる製品の使用をいったんやめ、各製品の使用上の注意を確認してください。赤み・腫れ・ひび割れが続くときは、自己判断でリップを選び続けずに皮膚科へ相談しましょう。

ここで見落としがちなのが清涼感成分です。L-メントールやdl-カンフルは使用感を良くしてくれる一方、荒れて敏感になった唇ではしみることがあります。スーッとする感覚が苦手な人は、成分表示を確認してから選ぶと失敗が減ります。

ステップ2:日中に使うならSPF表示をチェックする

通勤や買い物など、日中に外へ出るならUVカット機能つきが便利です。外出時間や日差しの強さ、塗り直しのしやすさを考えて選びましょう。屋外にいる時間が長い日は、SPF30以上のリップをこまめに塗り直すのが目安です。飲食や会話でリップは落ちやすいので、食事のあとに塗り直す習慣をつけると続けやすくなります。

唇が敏感な人は、前述のとおり紫外線吸収剤の一部が刺激になる場合があります。UVリップで違和感が出たら、夜用の保湿リップと分けて使うのもひとつの方法です。

ステップ3:スクラブは「スペシャルケア」として足す

唇の皮めくれが気になると、スクラブでこすり落としたくなりますよね。でも実は、頻繁に使うと必要な角質まで取り除き、バリア機能を下げてしまう懸念があります。

皮むけやひび割れ、痛みがあるときは、スクラブでこすらないでください。浮いた皮は無理にはがさず、保湿してやわらかくなるのを待つほうが負担は少なくなります。使う場合は製品表示に従い、刺激や赤みが出たら中止しましょう。角質ケア成分の刺激の強さについては、PHA・AHA・BHAの違いも参考になります。

悩み別ガイド|5つのタイプ別おすすめの選び方

セルフチェックの結果や日頃の悩みをもとに、読者の相談が多い5つのタイプ別に選び方をまとめました。

タイプ1:夕方になるとカサつく「乾燥予防タイプ」

荒れはないものの、時間がたつと乾く人です。ワセリンやシア脂、ジメチコンなど保護系の成分が中心の化粧品リップや薬用リップを持ち歩き、乾く前にこまめに塗り直すのが基本です。塗る回数を増やすほうが、1回に厚く塗るより効果を実感しやすい傾向があります。

タイプ2:外にいる時間が長い「日差し対策タイプ」

通勤で歩く時間が長い、屋外でスポーツをする、レジャーの予定がある人です。SPF30以上のUVリップを選び、飲食のあとや数時間おきに塗り直しましょう。色付きリップや口紅だけで済ませず、下にUVリップを仕込むと安心です。

タイプ3:しみる・ヒリつく「敏感タイプ」

いつものリップがしみる、塗るとピリピリする人です。清涼感成分・香料・フレーバーを含まない、成分数の少ないシンプルな処方を優先しましょう。スクラブや角質ケア製品はお休みし、刺激を感じる口紅もいったん控えます。数日たっても改善しない場合は、皮膚科に相談してください。

タイプ4:皮むけ・ひび割れがある「荒れ進行タイプ」

すでに皮がめくれている、ひび割れがある人です。口唇のひびわれ・ただれに対する治療を目的に承認された第3類医薬品を選ぶのもひとつの選択肢です。用法・用量と使用上の注意を守り、改善しなければ使用を中止して医師・薬剤師・登録販売者に相談しましょう。赤みが唇の外まで広がっている、出血や腫れがある場合は、自己判断を続けずに皮膚科を受診してください。

タイプ5:口紅の発色を良くしたい「メイク重視タイプ」

縦ジワや皮むけで口紅がきれいに乗らないのが悩みの人です。夜に保護系のリップで唇をやわらかく整え、朝は口紅を塗る数分前にベタつきの少ないリップを薄くなじませ、余分な油分を軽くおさえてから色を重ねます。新しい口紅で荒れを感じたら、その製品を休むのが先決です。

朝・昼・夜のリップケアタイムテーブル

1本で全部をまかなおうとすると、UVも保湿も中途半端になりがちです。時間帯ごとに役割を分けると、リップ選びがぐっとシンプルになります。

時間帯 目的 使うリップの例 ポイント
朝(スキンケア後) 保護・紫外線対策 UVリップ/薬用リップ スキンケアの最後に塗り、口紅はその上から
日中(食事・外出後) 落ちた分の補充 UVリップ/保護系リップ ティッシュでこすらず軽くおさえてから塗り直す
帰宅後(メイクオフ) 負担をかけずに落とす ポイントメイクリムーバー コットンを数秒当ててなじませ、こすらずに拭き取る
就寝前 保護・保湿 保護系の化粧品リップ/ワセリン AADも就寝前の塗布をすすめている。やや多めに塗る
週末など(唇が健やかな日のみ) スペシャルケア リップスクラブ 皮むけ・ひび割れ・痛みがあるときは使わない

スキンケア全体のどこでリップを塗るかは、スキンケアとメイクの順番ガイドを基準にすると迷いません。

スクラブを使う日の手順フロー

  1. 唇に痛み・ひび割れ・赤みがないことを確認する
  2. スクラブを少量とり、指の腹で力を入れずに数回なじませる
  3. ぬるま湯で洗い流すか、製品表示に従って拭き取る
  4. すぐに保護系のリップを塗り、うるおいを閉じ込める
  5. ヒリつきや赤みが出た場合は以降の使用を中止する

リップを使うときに気をつけること

リップケアで荒れが長引く原因は、塗り方より「習慣」と「成分との相性」にあることが多いです。とくに初心者がはまりやすい2つを押さえておきましょう。

舐め癖は荒れの悪循環の入口

乾いた唇をつい舐めてしまう人は多いのではないでしょうか。舐めた直後はうるおった気がしますが、実際は逆効果です。

Stop licking your lips.
(唇を舐めるのをやめましょう。)
出典: American Academy of Dermatology「7 dermatologists’ tips for healing dry, chapped lips」

唇を繰り返し舐めると、唾液が蒸発する際に乾燥が進み、また舐めてしまう、という悪循環が起きることがあります。この状態が続くと唇の周りの皮膚まで赤くなることがあり、日本では「なめまわし皮膚炎(舌なめずり皮膚炎)」と呼ばれています。癖を自覚したら、リップを手の届くところに置いて「舐める代わりに塗る」と置き換えるのが現実的な対策です。

唇のまわりまで赤くなる、ひび割れが続く、かゆみや腫れがあるといった症状は、セルフケアの範囲を超えている可能性があります。悪化しているときは、自己判断でリップを重ねずに皮膚科への相談をおすすめします。

口紅・グロスで荒れる「接触性口唇炎」

リップケアをしていても、口紅やグロスが原因で荒れることがあります。香料、色素、防腐剤、清涼感成分などの配合成分は、人によって刺激やアレルギー反応の原因になりえます。

接触性の口唇炎には、特定の成分に対するアレルギーによるものと、成分の刺激そのものによるものがあると考えられています。新しい口紅に替えてから荒れ始めた場合は、その製品をいったん休むのが先です。原因の特定には皮膚科でのパッチテストが行われることもあるので、繰り返す場合は相談してみてください。色持ちを重視したリップを使う日の下地ケアは、限定色コスメのまとめでも触れています。

リップの選び方に関するよくある疑問

リップケアを始めたばかりの人が迷いやすいポイントを、Q&A形式でまとめました。

唇はなぜ顔より乾燥しやすいのですか?

唇には皮脂腺・汗腺がほとんどなく、皮脂膜による保護ができにくいためです。角層も頬などに比べて薄いとされ、外からの乾燥の影響を受けやすい構造をしています。

化粧品のリップと薬用リップの違いは?

薬用リップは医薬部外品で、承認された有効成分を配合しています。化粧品のリップが表示できるのは「口唇の荒れを防ぐ」「うるおいを与える」など、厚生労働省が定めた範囲までです。荒れの治療を目的とするなら、第3類医薬品という別の区分になります。

UVリップのSPFはどれくらい必要ですか?

外出時間や日差し、塗り直しのしやすさを考えて選びましょう。米国皮膚科学会は、屋外で過ごすときにはSPF30以上のリップをすすめています。ただし唇が敏感な人は、一部の紫外線吸収剤が刺激になる場合があります。

リップスクラブは毎日使ってもいいですか?

頻繁な使用は必要な角質まで除去し、バリア機能を下げる懸念があります。皮むけやひび割れ、痛みがあるときは使用を避け、使う場合も製品表示に従い、刺激や赤みが出たら中止してください。使用後は保湿とセットで行うのが基本です。

唇を舐める癖があるとどうなりますか?

唾液が蒸発する際に乾燥が進み、また舐めてしまう悪循環が起きることがあります。唇の周りまで赤くなる「なめまわし皮膚炎」につながることもあり、悪化時は皮膚科への相談がすすめられます。

スーッとするリップがしみるのはなぜ?

L-メントールやdl-カンフルは清涼感を与える目的で配合される成分です。荒れて敏感になった唇では刺激に感じることがあるため、しみる場合は清涼感成分を含まないリップに切り替えましょう。

寝る前はたっぷり塗ったほうがいいですか?

就寝中は塗り直しができないため、日中よりやや多めに塗ると保護膜が長持ちしやすくなります。米国皮膚科学会も就寝前の塗布をすすめています。ワセリンなど、香りや清涼感のないシンプルなものが夜用に向いています。

色付きリップや口紅だけでケアになりますか?

保湿成分を含む色付きリップもありますが、発色や色持ちを優先した処方では保護力が控えめな場合があります。乾燥しやすい人は、下に保護系のリップやUVリップを仕込み、その上から色を重ねるほうが安心です。

まとめ|リップの選び方は「唇の状態」から決める

「どのリップも同じに見えて、何を買えばいいかわからない」。そう感じていた人も、判断の順番がわかれば迷いにくくなります。

  • 唇は皮脂腺・汗腺がほとんどなく、角質層も薄いため乾燥しやすい
  • まずセルフチェックで「予防」「日差し対策」「敏感」「荒れ進行」のどの段階かを把握する
  • パッケージの「化粧品」「医薬部外品」「第3類医薬品」の表示で、期待できる範囲を見分ける
  • 成分はワセリン・シア脂・ジメチコンなど保護系を軸に、しみる成分は状態に応じて避ける
  • 屋外ではSPF30以上のUVリップを目安にこまめに塗り直す。敏感な唇は一部の紫外線吸収剤にも注意
  • スクラブは唇が健やかな日だけ。皮むけ・ひび割れ・痛みがあるときは避け、使ったあとは必ず保湿
  • 舐め癖と、口紅の成分による荒れを見落とさない

乾燥予防には、唇に合う保護用リップを選びましょう。皮むけやヒリつきがあるときは刺激になる製品を避け、使用上の注意を確認してください。清涼感が苦手な人は、成分表示でメントール・カンフルの有無も確認しておくと安心です。赤み・腫れ・ひび割れが続く場合は、皮膚科に相談することをおすすめします。

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メンソレータム 薬用リップスティック 毎日の乾燥予防から使える薬用リップ。持ち歩いてこまめに塗り直したい人向け。清涼感成分がしみる場合は使用を控えてください

今夜はまず、手持ちのリップのパッケージを見て「医薬部外品」「医薬品」の表示とSPFの有無、そしてメントールや香料が入っているかを確認してみてください。それだけで、朝用と夜用のどちらに向いている1本なのか、いまの唇の状態に合っているのかが見えてきます。

リップの使用感や効果には個人差があります。異常を感じたときは使用を中止し、症状が続く場合は皮膚科への相談をおすすめします。

執筆・編集: 美容図鑑編集部 / 公開日: 2026-09-28 / 最終更新: 2026-09-30

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