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朝、メイクの前に鏡を見ると、小鼻の脇がざらついている。ファンデーションを塗ったら、毛穴に粉が落ちて点々と目立つ。毛穴用の美容液をいくつか試したのに変化が分からず、「結局どの成分を選べばいいの?」と迷っていませんか?
毛穴の目立ちには、乾燥や皮脂、角栓など複数の要因が関わります。この記事で紹介するのは、8月の口コミで話題になった成分や製品です。コスメの口コミサイト「アットコスメ(@cosme)」に今夏(8月)寄せられた美容液の口コミでは、「グリシルグリシン」という成分の出現が増えました。さらに「毛山(けやま)」という新しい毛穴悩みの言葉も目立っています。
秋になって皮脂が落ち着いても、毛穴の凹凸は残りやすいものです。このタイミングでスキンケアの成分選びを見直していきましょう。
・グリシルグリシンは、8月の@cosmeで美容液の口コミに登場する回数が増えた成分。韓国ブランドの毛穴美容液が火付け役になった
・毛山とは、角栓によって毛穴のまわりの肌が盛り上がって見える状態。エストが提唱した言葉
・毛穴の目立ちは「角栓(毛山)」「皮脂」「キメの乱れ・乾燥・紫外線」といった要因が関わる。口コミで話題の成分を、肌の状態と各製品の表示を確認して選ぶ
毛穴の目立ち・ざらつきの症状と確認方法
毛穴が目立つ状態には、黒ずみ、開き、毛山の3つのタイプがあります。タイプによって合うケアが違うので、まず自分がどれに当てはまるかを確認することが出発点です。
これまで毛穴悩みといえば、黒ずみや角栓を「取り除く」ことが中心でした。WWDJAPANが掲載した@cosmeリサーチプランナーへの取材(集計期間:2026年8月1~31日、WWDJAPAN)によると、8月の口コミでは関心が毛穴まわりの凹凸や、肌表面のなめらかさにまで広がっています。どういうことか、次の表で3つのタイプを並べてみます。
| タイプ | 見た目の特徴 | 主な原因 | 合うアプローチ |
|---|---|---|---|
| 黒ずみ毛穴 | 点状の黒い詰まり | 角栓・皮脂の酸化 | 洗浄・角栓ケア |
| 開き(すり鉢状)毛穴 | くぼみが目立つ | 皮脂・キメの乱れ | 皮脂ケア・キメを整える |
| 毛山 | 毛穴のまわりが盛り上がる | 角栓 | 角栓ケア+なめらかさのケア |
次の3つは、ケアを見直す手がかりです(見た目や手触りだけで原因は判定できません。赤みや痛み、症状の持続がある場合は皮膚科に相談してください)。
- 洗顔後、明るい場所で小鼻とその周辺を横から見る。盛り上がりがあれば毛山の可能性があります
- 指の腹で小鼻の脇をそっとなでる。ざらつきを感じたら、角栓が関わっている可能性があります
- 昼過ぎにファンデーションの毛穴落ちやテカリを確認する。目立つ場合は、皮脂が関わっている可能性があります
1つだけでなく複数に当てはまる人も多いはず。その場合は、次の原因①から順番に対処していくと迷いません。
原因①: 角栓が溜まって「毛山」になっている
毛山は、角栓によって毛穴のまわりの肌が盛り上がって見える状態です。肌表面がでこぼこするので、光の当たり方によって毛穴が大きく見えます。
この言葉は、スキンケアブランドの「エスト(EST)」が提唱したものです。8月の@cosmeでは、美容液以外では洗顔料、なかでもジェルタイプの口コミが好調でした。エスト「クラリファイイング ジェルウォッシュ MED」【医薬部外品】、ビオレ「おうちdeエステ ディープクレイ洗顔」、ルナソル「ポリッシングクリア ジェルウォッシュ」などが人気をけん引しています。これらの製品の口コミに共通していたのは、角栓・毛穴ケアと、肌のざらつきへの期待でした。
単に黒ずみや角栓を取り除くだけでなく、毛穴まわりの凹凸や肌表面の滑らかさへと、毛穴悩みの関心が広がっている。
出典: WWDJAPAN(@cosme 8月の口コミ分析記事より)
毛山ケアの基本は、洗顔で角栓を整え、そのあと美容液でキメを整える2段構えです。角栓を落とす役割は洗顔料に、キメを整える役割は美容液に分けて考えると、アイテムを選びやすくなります。なお、化粧品で表示できる効能は厚生労働省の通知「化粧品の効能の範囲」で定められており、「肌のキメを整える」はその範囲に含まれる表現です。
毛山ケアの手順(夜がおすすめ)
- クレンジングでメイクを落とす。小鼻は指先で小さく円を描くようになじませます
- ジェル洗顔料をぬるま湯でなじませ、小鼻の脇を中心に軽く洗う。こすらないことが前提です
- タオルで押さえるように水気を取る
- 化粧水で肌を整えたら、毛穴向けの美容液を小鼻と頬の内側に重ねる
- 乳液やクリームでふたをする
角栓の仕組みは、ディープクレンジングとは?通常のクレンジングとの違い・角栓の仕組みで詳しく解説しています。
原因②: 夏から続く皮脂・テカリで毛穴が開いて見える
皮脂の量が多いと、毛穴が開いて見えたり、メイクが崩れたりする原因になります。8月の@cosmeでは、皮脂ケアを目的とした美容液の成分として、アゼライン酸とナイアシンアミド(Niacinamide)が支持されていました。
8月の美容液の口コミ件数で4位に入ったのは、アヌア(ANUA)の「アゼライン酸15 インテンスカーミングセラム」です。アゼライン酸を配合した美容液で、配合量の詳細はメーカーの製品表示で確認してください。口コミでは皮脂や毛穴のケア、肌を落ち着かせる使用感への期待が集まっていました。さらっとしたテクスチャーで、ニキビ肌やオイリー肌でも取り入れやすい点も評価されています。「朝使っても化粧崩れしない」「暑い時期の脂っぽさ対策」といった声が、ほかの月より目立ったそうです。
2位はオーディナリー(THE ORDINARY)の「N10+Z1フェイスセラム」でした。ナイアシンアミドを主成分にした処方で、コスパの良さが評価されています。「さらっとした使い心地が夏向き」という声も増え、メイク前の皮脂対策に使う人がほかの月より多かったのが特徴です。
皮脂タイプの毛穴ケア手順(朝)
- 洗顔のあと、化粧水で肌を整える
- 皮脂ケア向けの美容液をTゾーンと小鼻の脇に塗る(使用量と塗る範囲は各製品の表示に従い、初めて使うときは肌の様子を見ながら取り入れ、刺激を感じたら使用を中止してください)
- 1〜2分おいてなじませてから、乳液を薄く重ねる
- 美容液がしっかりなじんだのを確認してから、日焼け止めや下地を塗る
秋に入っても皮脂が出やすいオイリー肌や混合肌の人は、Tゾーンだけに使うと続けやすくなります。ナイアシンアミドの基礎知識は、ダーマエイド(Dermaid)とは?3種有効成分の仕組みも参考になります。
原因③: キメの乱れ・空調による乾燥・紫外線のダメージ
キメが乱れて肌表面のなめらかさが失われると、毛穴の輪郭がくっきり見えてしまいます。グリシルグリシンは、このキメに注目して選ばれている美容液の成分です。
「毛穴ケアといえば皮脂を抑えること」と思い込んでいませんか?ところが8月の口コミで目立ったのは、「なめらかさ」や「キメ」についての声でした。
注目成分グリシルグリシンとは
グリシルグリシン(Glycylglycine)は、アミノ酸のグリシンが2つ結合したジペプチドです。紹介する製品の全成分欄では「ジペプチド-15」と表示されています(メーカーはこれをグリシルグリシンの表示名として注記しています)。8月の@cosmeでは美容液の口コミに登場する回数が増え、韓国ブランドの製品が火付け役になりました。代表的なのが、メディキューブ(MEDICUBE)「グリシルグリシンPORETIGHT10セラム」とセラディックス(CELLADIX)「グリシルグリシン3.0ポアセラム」の2品です。
口コミには「すり鉢状に開いてしまった毛穴まわりの肌を滑らかに整えてくれる」という声がありました。「皮脂で開きがちだった小鼻脇のキメが整い、ファンデーションの毛穴落ちが目立たなくなった」という投稿もあります。どちらも個人の使用感ですが、キメを整えてメイクのりを良くしたいという期待がはっきり読み取れます。
韓国ブランドの製品を購入するときは、メーカー公式店またはメーカーが案内する販売店かを、出品者名と商品ページで確認してください。
乾燥・紫外線が重なったときの美容液の選び方
8月の口コミ件数で3位だったハク(HAKU)「メラノフォーカスIV」【医薬部外品】は、リピーターの支持でランクインしました。「夏だから念入りに使う」「日焼け後のケアのために購入」といった、紫外線のシーズンならではの購入動機が増えていたそうです。医薬部外品の美白美容液でいう美白は、「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」ことで、すでにできたシミや日焼け後のダメージを改善するものではありません。
5位はコスメデコルテ(DECORTE)「リポソーム アドバンスト リペアセラム」でした。口コミでは「肌の治安を守るお守り美容液」と呼ばれ、空調による乾燥や“夏バテ肌”についての声もありました。1位のSK-II「フェイシャル トリートメント セラム」は7月発売の新製品です。翌朝のハリ・艶・もちもち感と、べたつかずに保湿できる軽やかさが評価されています。
| 悩み・原因 | 注目成分・区分 | 製品例(8月口コミ上位) | 口コミの論点 |
|---|---|---|---|
| キメ・すり鉢毛穴 | グリシルグリシン | メディキューブ/セラディックス | なめらかさ・毛穴落ち |
| 毛山・ざらつき | ジェル洗顔料 | エスト/ビオレ/ルナソル | 角栓・凹凸 |
| 皮脂・テカリ | アゼライン酸 | ANUA | 化粧崩れ対策 |
| メイク前の皮脂 | ナイアシンアミド | THE ORDINARY | コスパ・さらさら感 |
| シミ・そばかすの予防 | 医薬部外品の美白 | HAKU | リピート・信頼 |
| 空調による乾燥 | 保湿系 | コスメデコルテ/SK-II | 肌の調子を保つ |
アットコスメのリサーチ担当は、価格帯によって成分の語られ方が違うとも分析しています。プチプラの製品では、配合成分が品質や安心の材料として話題になりやすい傾向があります。一方のデパコスは、良い成分が入っていて当然とみなされ、ブランドへの信頼で選ばれていました。
それでも毛穴悩みが解決しない場合
毛穴が気になるからといって、ケアを足していくのは逆効果です。角栓が気になるあまり、こすったり角質を取りすぎたりすると、かえって肌のキメが乱れてしまいます。業界にも「取りすぎない」という考え方の処方が出てきました。オサジ(OSAJI)はエイジングケアシリーズの刷新にあたり、「無理に角質を取り除くのではなく、不要な角質が自然に剥がれ落ちる仕組み」に着目したと発表しています。
効果が分からないときの見直し方は次の3つです。
- 毛穴ケア向けの美容液は1本に絞り、使用頻度と期間は製品表示に従う(刺激や肌の異常が出たら使い続けず、使用を中止する)
- スクラブや角質ケア用の製品を使う頻度は、製品表示の目安まで減らす
- 使っている洗顔料が肌に合わないと感じたら、マイルドなタイプに戻す
角質ケアの成分の強さについては、AHA・BHA・PHAの違いを比較で詳しく整理しています。
毛穴美容液の成分に関するよくある質問
毛穴ケア向けの美容液と、その成分についてよく寄せられる疑問をまとめました。
グリシルグリシンとはどんな成分?
グリシンが2つ結合したジペプチドで、全成分欄では「ジペプチド-15」と表示されることがあります。8月の@cosmeでは、美容液の口コミに登場する回数が増えました。メディキューブやセラディックスなど、韓国ブランドの毛穴美容液が火付け役です。
毛山(けやま)とは何ですか?
角栓によって、毛穴のまわりの肌が盛り上がって見える状態のことです。エストが提唱した言葉で、口コミでは毛穴の凹凸や肌のなめらかさへの関心とともに使われています。
皮脂が気になる時期に向く美容液の成分は?
8月の口コミ上位では、アゼライン酸を配合したANUAと、ナイアシンアミドを主成分にしたTHE ORDINARYが、皮脂やメイク崩れの対策として支持されていました。どちらもさらっとした使い心地が評価されています。
美白美容液は夏だけ使えばいい?
口コミには「夏だから念入りに使う」という声がありました。ただ、上位に入ったHAKUはリピーターに支持されて選ばれた製品で、季節を問わず続けて使う人が多いことがうかがえます。
プチプラとデパコスの美容液はどう選ぶ?
プチプラは配合成分を手がかりに、デパコスはブランドへの信頼と使用感で選ばれる傾向がある、というのがアットコスメのリサーチ担当の分析です。毛穴目的なら、成分名が分かりやすいプチプラから試すと選びやすくなります。
洗顔料も毛穴ケア向けに替えるべき?
毛山やざらつきが気になるなら、替える価値があります。8月はジェルタイプの洗顔料の口コミが好調で、角栓ケアやざらつきへの期待が集まっていました。
まとめ|毛穴悩みは肌の状態と製品表示を確認して選ぶ
毛穴の目立ち・ざらつきは、「なんとなく毛穴向けの美容液」を選ぶのではなく、肌の状態に合わせて見直すところから始めましょう。
- 毛山・ざらつき(角栓)には、ジェル洗顔料で角栓を整えてから美容液を使う2段構え
- 皮脂・テカリでは、アゼライン酸やナイアシンアミドを配合した美容液が話題
- キメの乱れ・すり鉢状の毛穴では、8月に口コミが増えたグリシルグリシンが話題
- シミ・そばかすの予防を考えるなら、製品表示を確認して医薬部外品の美白美容液。空調による乾燥には保湿系の美容液
- こすらない、角質を取りすぎない、毛穴ケアの成分を一度に重ねない
この記事で紹介したおすすめアイテム
| 製品名 | おすすめの理由 |
|---|---|
| メディキューブ グリシルグリシンPORETIGHT10セラム | 8月の口コミでグリシルグリシンの話題をけん引した1本。キメや毛穴落ちが気になる人向け |
| ANUA アゼライン酸15 インテンスカーミングセラム | アゼライン酸配合。皮脂・テカリが主な悩みで、オイリー肌の人にも使いやすいテクスチャー |
| THE ORDINARY N10+Z1フェイスセラム | ナイアシンアミドを主成分にしたプチプラ。メイク前の皮脂対策に使いやすい |
毛穴の目立ちには複数の要因が関わるため、肌の状態と各製品の表示を確認して選ぶことが大切です。今夜の洗顔後、小鼻の脇を横から見て、肌の状態を確かめるところから始めてみてください。
美容液の効果の感じ方には個人差があります。肌に異常を感じた場合は使用を中止し、皮膚科に相談してください。
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執筆・編集: 美容図鑑編集部 / 公開日: 2026-10-12 / 最終更新: 2026-10-12
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